シダ

「英雄殺し」と呼ばれた少女の物語。

【登場人物】

多少ネタばれがあります。
まったく物語に関係しない事柄も多数記されています。
変更・修正されることがあります。



「なにいってるの。」
「ごめんなさい…」


「大丈夫じゃないよ!」


「もういいです」
なでなで。
シダ

深い慈愛と氷のような冷酷さ、そして心の脆さをあわせもつ謎の少女。
世界を救った『英雄』や『ゼノヴァ』に対して異常な反応をしめす。
少女とは思えない戦闘力や思考力をもち、鎧にも盾にも剣にもなる特殊な武器や、ナイフや爆裂玉などを武装している。
クリス

旅の少年。
素直で実直な面と、物怖じしない正義感をもつ。家族は『異形の者』に殺され、呪われた者として不遇の人生を送ってきた。
シダと出会い運命の渦に巻き込まれていく。
ルフィア・ラ・クリティオーネ

ゼノヴァ神官団の一員。
ネルの付き人だったがはぐれてしまう。
自己犠牲をいとわない献身さをもつ。
人を信じすぎるため世間知らずな面がある。自分の考えを曲げない頑固さも。
人の怪我を治す奇蹟の力の持ち主、『癒し手』でもある。


「英雄ってのはいらねぇな」


「あたしは悪くないのに!」


「お前バカか」
「ごもっともだ」
ネル

『英雄』の一人。
みためは普通のおっさんにみえる。身の丈ほどの剣をあやつる。
年はとっているが常人を遥かに超える戦闘力をもっている。
エルザ

村の娘。
シダに両親の墓を破壊された。気が強くてあまり人と馴れ合わないけれど、根は素直。
ウラガノ

ルフィアの従者をしている戦士。
バカ正直なルフィアに手を焼く。


ユリィ

クリスと聖都を目指していた少女。
山賊に襲われて行方不明。
アルビン

山賊の一人。
クリスを追いかけているときにシダと出会ってしまう。ひそかに爆裂玉を所持している。ガストンとコンビ。
ガストン

山賊の一人。
アルビンとコンビ。いつも余計なことをしたり、余計なことをいってはアルビンの足をひっぱっている。


バーボン

山賊の頭。
女と金と自分の命にしか興味がない。自分にとって都合がよければ気前がいいし、少しでもそうじゃなければ悪意をぶつけてくる。
コルス

山賊の一人。
バーボンの右腕。自分で改良した特殊な弓矢が好き。左目は弓の改良時にミスをして失った。適当に遊んで暮らせて、自分の弓を試すことができればそれでいい。
レリック

山賊の一人。
元傭兵。傭兵をやっているより、山賊をやったほうが命の危険がすくないと考えて山賊になる。


エバン

山賊の一人。
もともとは町で盗賊をしていた。大きな盗賊組織に目をつけられて町で仕事ができなくなり、山賊になる。信念は「小者には小者の生き方がある」
ケイル

山賊の一人。
森で生活している狩人だった。病気の妻がおり、狩人では薬が買えないために、ひそかに山賊になって金銭を稼いでいる。
モルイ

山賊の一人。
結婚していたが妻は不倫して家を出て行ってしまった。やけになって山賊に。もともと気が弱いので、常に強い方につくし、やばくなるとすぐ逃げる。






クリッツ

山賊の一人。
『英雄』にあこがれて町に出て行ったが、悪い連中と出会って道を踏み外す。町にいれなくなり、山賊に。
リーバ

山賊の一人。
クリッツと幼馴染。たまたま町にでたときにクリッツと再会。町にいれなくなったクリッツを手助けしていたら、流れで山賊に。いずれはクリッツとともに村にもどってもとの生活をしたいと考えている。
レイザ

山賊の一人。
いずれ山賊をのっとってやろうと考えている。まずはコルスをはめようと虎視眈々と時期をまっている。
形勢不利となれば身を隠す。






ソザイ

村の村長。
村の実権を握る長老。オドンとは幼馴染。村のことは大切に思っているが、自分の身も権力も大事に思っている。
面倒になりそうなことにはすぐに手をうつ。ゼノヴァの熱心な信者。
フラウ

村の民。
夫が死に、朝から晩まで働いて、トーマスを一人で育ててきた。小さいときから親の愛情をあまり受けずに生きてきて、知識も知恵もあまりない。
トーマス

フラウの子供。
生まれたときから病弱。すぐに熱をだしたりしてしまう。




オドン

村の医者。
医者とはいっても実際に医療を詳しく知っているわけではなく、昔、町に行ったときに、町医者の手伝いをしていた程度。
村の村長とは幼馴染。
まわりから過度に医者としての力量を期待されることに重圧を感じている。
ウバヌ

森の獣。
馬に似た頭と、恐竜のような体をもつ。凶暴さと巨体さに似合わず、同族意識がつよい。仲間のウバヌの死体を見つけると、ごくまれに暴走して暴れまわることがある。